核心概念
本研究では、四角翼ドローンが柔軟ケーブルを運ぶシステムを対象とし、部分微分方程式と常微分方程式の組み合わせによるハイブリッドモデルを用いて、ケーブルの動的形状を最適に制御する手法を提案する。
要約
本研究では、四角翼ドローンが柔軟ケーブルを運ぶシステムを対象としている。ケーブルの運動と変形は部分微分方程式(PDE)で記述され、ドローンの運動は常微分方程式(ODE)で表される。
まず、適切直交分解(POD)法を用いてモデルの次数を低減し、簡略化したモデルを得る。次に、この簡略化モデルに基づいて非線形モデル予測制御(NMPC)を適用し、ケーブルの形状軌道追従制御を実現する。
数値シミュレーションにより、提案手法の有効性が示される。具体的には、ドローンの姿勢制御と組み合わせることで、ケーブルの形状を最適に制御できることが確認された。また、提案手法はPID制御に比べて優れた性能を発揮することが示された。
統計
ドローンの質量は0.3 kgである。
ドローンの慣性モーメントは対角行列diag{1, 1, 2} × 10^-6 kg・m^2である。
ケーブルの密度は1.2732 × 10^3 kg/m^3である。
ケーブルの長さは1 mである。
ケーブルの断面積は7.854 × 10^-5 m^2である。
空気密度は1.293 kg/m^3である。
ケーブルの空気抵抗係数は0.01 N・m・s^2/kg^-1である。
推力係数は4 × 10^-7 N・s^2/rad^2である。
トルク係数は3 × 10^-9 N・m・s^2/rad^2である。
プロペラの位置ベクトルは[0.15 m, 0 m, 0 m]^T、[0 m, 0.15 m, 0 m]^T、[-0.15 m, 0 m, 0 m]^T、[0 m, -0.15 m, 0 m]^Tである。
重力加速度は9.8 m/s^2である。
引用
ケーブルの運動と変形は部分微分方程式(PDE)で記述され、ドローンの運動は常微分方程式(ODE)で表される。
適切直交分解(POD)法を用いてモデルの次数を低減し、簡略化したモデルを得る。
非線形モデル予測制御(NMPC)を適用し、ケーブルの形状軌道追従制御を実現する。