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インサイト - 自然言語処理 - # 長文脈質問応答における詳細な引用生成

長文脈LLMによる詳細な引用を伴う質問応答の実現


核心概念
長文脈LLMは、詳細な文レベルの引用を伴う正確な応答を生成することができる。
要約

本研究は、長文脈LLMの質問応答能力を向上させるための取り組みを紹介している。

まず、長文脈質問応答における引用(LQAC)タスクのベンチマーク「LongBench-Cite」を提案し、現行のLLMがこのタスクで十分な性能を発揮できていないことを明らかにした。

次に、「CoF」と呼ばれる新しいパイプラインを提案した。CoFは、既存のLLMを活用して長文脈QAインスタンスに文レベルの詳細な引用を自動的に付与することができる。これにより、大規模なLQAC用のSFTデータセット「LongCite-45k」を構築した。

最後に、LongCite-45kデータセットを用いてLLMの微調整を行い、LongCite-8BおよびLongCite-9Bモデルを開発した。これらのモデルは、長文脈の中から正確な応答と詳細な文レベルの引用を同時に生成することができる。評価の結果、LongCite-8B/9Bは既存の大規模プロプライエタリモデルを上回る引用品質を達成した。さらに、LQACデータでの微調整は応答の正確性も向上させることが分かった。

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統計
長文脈LLMは、長文脈質問応答タスクにおいて、引用の正確性と詳細さが不足している。 CoFパイプラインを用いて構築したLongCite-45kデータセットを使った微調整により、LongCite-8BおよびLongCite-9Bモデルは、既存の大規模プロプライエタリモデルを上回る引用品質を達成した。 LQACデータでの微調整は、応答の正確性も向上させることが分かった。
引用
"Though current long-context large language models (LLMs) have demonstrated impressive capacities in answering user questions based on extensive text, the lack of citations in their responses makes user verification difficult, leading to concerns about their trustworthiness due to their potential hallucinations." "To overcome the above limitations, this work explores directly employing long-context LLMs to generate accurate responses with fine-grained sentence-level in-line citations." "Evaluation on LongBench-Cite indicates that our trained models achieve significantly better citation quality compared to even much larger proprietary models."

抽出されたキーインサイト

by Jiajie Zhang... 場所 arxiv.org 09-11-2024

https://arxiv.org/pdf/2409.02897.pdf
LongCite: Enabling LLMs to Generate Fine-grained Citations in Long-context QA

深掘り質問

長文脈LLMの引用生成能力を更に向上させるためにはどのような方法が考えられるか?

長文脈LLMの引用生成能力を向上させるためには、以下のような方法が考えられます。まず、データセットの質を向上させることが重要です。具体的には、より多様な文脈を含む高品質なデータセットを構築し、引用の正確性と詳細さを向上させるためのトレーニングを行うことが必要です。次に、引用生成のプロセスにおいて、文脈の理解を深めるためのメタ学習や自己教師あり学習を活用することが考えられます。これにより、モデルは文脈の意味をより正確に把握し、適切な引用を生成できるようになります。また、引用の生成において、文のセマンティクスを考慮した新しいアルゴリズムを導入することで、引用の精度を向上させることが可能です。さらに、ユーザーからのフィードバックを取り入れた継続的な学習プロセスを実施することで、モデルの性能を持続的に改善することが期待されます。

LQACタスクの評価指標として、引用の正確性と詳細さ以外にどのような指標が重要だと考えられるか?

LQACタスクの評価指標として、引用の正確性と詳細さに加えて、以下の指標が重要です。まず、引用の一貫性が挙げられます。これは、生成された引用が文脈全体と整合性を持っているかどうかを評価するもので、ユーザーが情報を正確に理解するために重要です。次に、応答の流暢さも重要な指標です。引用が自然に文中に組み込まれているかどうか、つまり、引用が文の流れを妨げないかどうかを評価することが求められます。また、ユーザーの満足度を測るための主観的な評価も考慮すべきです。これは、実際のユーザーが生成された応答に対してどれだけ満足しているかを示すもので、実用性を評価する上で重要です。最後に、処理速度も考慮すべき指標です。引用生成が迅速に行われることは、ユーザーエクスペリエンスを向上させるために不可欠です。

長文脈LLMの引用生成能力の向上が、他のタスク(要約、情報抽出など)にどのような影響を及ぼすか?

長文脈LLMの引用生成能力の向上は、要約や情報抽出などの他のタスクにも多大な影響を及ぼします。まず、引用生成が正確で詳細であれば、要約タスクにおいても、重要な情報を正確に抽出し、要約に組み込むことが可能になります。これにより、要約の質が向上し、ユーザーが求める情報を迅速に得ることができるようになります。また、情報抽出タスクにおいても、引用の精度が向上することで、関連する情報をより正確に特定し、抽出する能力が高まります。さらに、引用生成能力の向上は、モデルの全体的な信頼性を高め、ユーザーが生成された情報をより信頼できるようになるため、他のタスクにおける応答の信頼性も向上します。結果として、これらのタスクのパフォーマンスが向上し、ユーザーエクスペリエンスが全体的に改善されることが期待されます。
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