本論文では、q進の無秩序な通信路における メッセージの識別問題を研究している。無秩序な通信路では、送信ベクトルの成分が一様ランダムに並び替えられる。
まず、単一回の通信における識別可能なメッセージ数について以下の結果を示した:
達成可能性: 任意の ǫn→0に対して、2ǫnnq-1個のメッセージを識別可能な符号が存在する。
弱い逆定理: 任意の μ, R>0に対して、2Rnq-1個のメッセージを識別可能な符号では、誤り確率が n-μのオーダーで減少することはできない。
強い逆定理: Rn→∞の任意の数列に対して、2Rnnq-1個のメッセージを識別可能な符号では、誤り確率の和が1に収束する。
次に、l回の通信における識別可能なメッセージ数について以下の結果を示した:
達成可能性: 任意の ǫi→0, li数列に対して、2ǫinli(q-1)個のメッセージを識別可能な符号が存在する。
弱い逆定理: 任意の μ, R>0に対して、2Rnli(q-1)個のメッセージを識別可能な符号では、誤り確率が ni-μのオーダーで減少することはできない。ただし、liが niに比べて十分小さい場合に限る。
強い逆定理: liが niに比例する任意の数列に対して、2Rinli(q-1)個のメッセージを識別可能な符号では、誤り確率の和が1に収束する。
最後に、無秩序な通信路に完全なフィードバックがある場合について以下の結果を示した:
達成可能性: 任意のR<1に対して、2qRlni個のメッセージを識別可能な符号が存在する。ここで、lは2/(1-R)以上の定数。
逆定理: 任意のn, lに対して、2qnl個のメッセージを識別可能な符号では、誤り確率の和が1以上になる。
他の言語に翻訳
原文コンテンツから
arxiv.org
深掘り質問