本論文は、AC マイクログリッドの二次制御における通信負荷の削減を目的とした観測器ベースのイベントトリガ方式を提案している。
まず、各分散型発電装置(DG)の状態変数のうち、通信ネットワークを介して共有する必要のある変数を特定するために、ルーエンバーガー観測器を設計する。これにより、各DGが自身の状態全てを送信する必要がなくなる。
次に、イベントトリガ機構を導入し、状態変数の推定誤差が一定の閾値を超えた場合にのみ、必要な状態変数を送信するようにする。これにより、通信の頻度を大幅に削減できる。
シミュレーション結果から、提案手法は状態推定精度を維持しつつ、通信負荷を大幅に削減できることが示された。また、電圧復元と無効電力共有の二次制御性能も良好であることが確認された。
提案手法は、二次制御の具体的な手法に依存せず、様々な二次制御手法に適用可能な汎用的な手法である点が特徴的である。
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