核心概念
データジャーナリズムは、読者間のインタラクションを促進する一方で、コンテンツ自体へのインタラクションは限定的であり、データリテラシーの高い読者層にのみ効果を発揮する可能性がある。
要約
データジャーナリズムと読者インタラクション:ニューヨークタイムズの事例研究
本稿は、2014年から2022年までのニューヨークタイムズの記事とそのコメント欄を分析した研究論文である。
本研究は、データへのアクセスの増加が、読者のインタラクションにどのような影響を与えるかを調査することを目的とする。特に、データの提示方法を多様に取り入れたデータジャーナリズムに焦点を当て、読者間のインタラクションとコンテンツ自体へのインタラクションを分析する。
6,400件のニューヨークタイムズの記事と、それに付随するコメント欄のデータを収集。
データジャーナリズム記事とそれ以外の通常記事を分類。
記事内の統計情報、情報源(外部リンク)、静的ビジュアライゼーションの有無と数を計測。
コメント数と、コメントに対する返信率を算出。
これらの変数の関係性を、多重逐次媒介モデルを用いて分析。