核心概念
本稿では、従来のCUSUM検定の感度を向上させるため、観測値に基づいて動的に管理限界を調整する、観測値調整済み管理限界付きCUSUM検定(CUSUM-OAL)を提案する。特に、極度に裾の重い分布列におけるパラメータ変化検出への適用に焦点を当て、その有効性を数値シミュレーションにより示す。
要約
観測値調整済み管理限界を用いたCUSUM検定による極度に裾の重い分布列におけるパラメータ変化検出
本論文は、逐次観測データの分布変化、特に極度に裾の重い分布におけるパラメータ変化を迅速かつ適応的に監視するための新たなCUSUM逐次検定手法(CUSUM-OAL)を提案している。
従来のCUSUM検定は、特に小さな平均値変化に対して感度が低いという課題があった。
本研究では、観測値に基づいて動的に管理限界を調整することで、CUSUM検定の感度を向上させることを目的とした。