核心概念
ペロブスカイト半導体において、強い電子引き抜き能力を持つリン酸基分子ドーパントを導入することで、高い発光特性を維持しつつ、信頼性の高いp型およびn型の導電性を実現できる。
要約
本研究では、ペロブスカイト半導体において、強い電子引き抜き能力を持つリン酸基分子ドーパントを導入することで、高い発光特性を維持しつつ、信頼性の高いp型およびn型の導電性を実現することに成功した。
具体的には以下の通り:
- リン酸基分子ドーパントの導入により、キャリア濃度が1013 cm-3以上の高濃度なp型およびn型の導電性を実現した。
- ホール係数は-0.5 m3 C-1 (n型)から0.6 m3 C-1 (p型)の範囲にわたり、バンドギャップ全体にわたるフェルミレベルの制御が可能であった。
- 高い光発光量子収率(70-85%)を維持したまま、n型からp型への導電性の切り替えが可能であった。
- この制御可能な不純物ドーピングにより、単純な構造のペロブスカイトLEDにおいて、超高輝度(1.1 × 106 cd m-2)および高い外部量子効率(28.4%)を実現できた。
統計
キャリア濃度が1013 cm-3以上
ホール係数が-0.5 m3 C-1 (n型)から0.6 m3 C-1 (p型)の範囲
光発光量子収率が70-85%
ペロブスカイトLEDの輝度が1.1 × 106 cd m-2
ペロブスカイトLEDの外部量子効率が28.4%
引用
"リン酸基分子ドーパントの導入により、高い発光特性を維持しつつ、信頼性の高いp型およびn型の導電性を実現できる。"
"ホール係数は-0.5 m3 C-1 (n型)から0.6 m3 C-1 (p型)の範囲にわたり、バンドギャップ全体にわたるフェルミレベルの制御が可能であった。"
"この制御可能な不純物ドーピングにより、単純な構造のペロブスカイトLEDにおいて、超高輝度(1.1 × 106 cd m-2)および高い外部量子効率(28.4%)を実現できた。"