核心概念
本論文は、CP対称性とCP様対称性の物理的な意味合いを、離散群と連続群の両方を含む一般的な枠組みで探求し、CP様対称性を持つ模型が、異なるCP非対称振幅間に特有の関係を示すことを明らかにする。
要約
CP対称性とCP様対称性、およびCP対称性の破れと回復
本論文は、標準模型を超える物理におけるCP対称性の破れの理解を深めることを目的とし、離散群と連続群におけるCP対称性とCP様対称性の物理的な意味合い、特にCP様対称性を持つ模型におけるCP非対称振幅間の関係性を明らかにすることを目的とする。
本論文では、場の量子論におけるCP変換の一般的な定義から出発し、物理的なCP変換とCP様変換を区別した上で、具体的な模型を用いながら、それぞれの変換の下での散乱振幅の振る舞いを解析する。特に、離散群であるΔ(27)対称性を持つ模型と、連続群であるU(1)やSU(N)対称性を持つ模型を例に挙げ、CP対称性の破れと回復について議論する。