本論文では、非対称バイザンチン・クォーラム・システムを導入する。従来のバイザンチン・クォーラム・システムは、全プロセスに共通の信頼仮定を持つが、非対称バイザンチン・クォーラム・システムでは、各プロセスが独自の信頼仮定を持つことができる。
具体的には、各プロセスはその信頼仮定を「非対称故障プロセス集合」で表現する。これらの集合に基づいて、各プロセスは自身のクォーラムを定義する。クォーラムは、一貫性と可用性の条件を満たす必要がある。
非対称バイザンチン・クォーラム・システムの存在条件は、B3条件と呼ばれる。B3条件が成り立てば、非対称バイザンチン・クォーラム・システムが存在する。
本論文では、この非対称バイザンチン・クォーラム・システムを用いて、共有メモリ(レジスタ)の実装と、一貫性ブロードキャストおよび信頼性ブロードキャストの実装を示す。これらのプロトコルは、従来のプロトコルを一般化したものである。
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