本研究では、観察研究における因果効果推定の文脈で、共変量バランス条件を組み込んだ一般ベイズ推論に基づく新しい因果効果推定手法を提案した。
具体的には以下の通りである:
逆確率重み付け推定量とプロペンシティスコア推定を同時に推定する手法を提案した。従来手法では、プロペンシティスコアの推定と因果効果の推定が別々に行われていたが、本研究の提案手法では統一的に推定できる。
共変量バランス条件を満たすようにプロペンシティスコアを推定する。従来のコバリエイト・バランシング・プロペンシティスコア(CBPS)法やRCAL法では、共変量バランス条件を満たすようにプロペンシティスコアを推定していたが、本研究ではベイズ的な枠組みでこれを行う。
小標本サイズの状況でも良好な性能を示す。シミュレーション実験の結果、提案手法は特に小標本サイズの状況で、バイアスが小さく、95%信頼区間の coverage probabilityが高いことが示された。
実データ分析にも適用し、従来手法と同程度の推定結果を得た。
以上のように、本研究の提案手法は、観察研究における因果効果推定の文脈で有用な手法であると考えられる。
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by Shunichiro O... om arxiv.org 10-01-2024
https://arxiv.org/pdf/2404.09414.pdfDiepere vragen