本論文では、スピンバッテリーの重要な特性として内部スピン抵抗の概念を導入している。内部スピン抵抗は、スピンバッテリーからの負荷への逆流の量を定量化するものであり、充電バッテリーの内部抵抗に相当する。
まず、内部スピン抵抗の定義を示し、コリニアなスピンバッテリーについて詳しく説明している。内部スピン抵抗は、最大スピン電圧とスピン電流の比として表される。これにより、スピン電流源とスピン蓄積源を区別することができ、用途に応じてスピンバッテリーの設計を最適化することができる。
次に、非コリニアなスピンバッテリーについて内部スピン抵抗テンソルの概念を導入している。さらに、内部スピン抵抗を考慮した際のスピンバッテリーの応答特性について詳しく分析している。
最後に、5つのスピンバッテリー(単一強磁性層、F-N-F三層、バルクスピンポンピング、強磁性共鳴駆動スピンバッテリー、スピンホール効果)について、内部スピン抵抗を具体的に導出している。これらの例示により、内部スピン抵抗の概念の有用性が示されている。
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