本研究では、法的要件工学(RE)のための新しいアプローチとして、アーティファクトベースのモデルを提案している。
まず、法研究者を交えたフォーカスグループを通じて、法的要件工学の主要な課題を特定した。これらの課題には以下のようなものが含まれる:
次に、これらの課題に対処するため、アーティファクトベースのアプローチを採用した。具体的には、ロールモデル、プロセスモデル、アーティファクトモデルから成る「法的要件工学のためのアーティファクトモデル(AM4RRE)」を開発した。
アーティファクトモデルの中核となるのは、法的概念と要件工学概念を統合したコンテンツモデルである。これにより、法的知識の明示化と法工学間の調整が可能になる。
さらに、AM4RRE のコンセプチュアルな妥当性を、要件工学研究者と法研究者による検証を通じて確認した。その結果、AM4RRE はある程度法的知識を明示化でき、法工学間の調整を支援できることが示された。ただし、実際の適用においては、法的解釈の完全な置換や柔軟性の確保など、さらなる検討が必要であることも明らかになった。
今後の課題として、AM4RRE のオペレーショナル化と実践的な検証が挙げられる。具体的な規制に基づいたケーススタディを通じて、法的知識管理と法工学調整の実現可能性をさらに検証していく予定である。
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by Oleksandr Ko... às arxiv.org 05-02-2024
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