この研究は、HER2DXリスクスコアと臨床データ、治療効果データが利用可能な7つのコホートを対象とした患者レベルのメタ解析を行ったものである。
対象患者は、T1期(49.5%)またはT2期(29.0%)の腫瘍を持ち、リンパ節転移のない(67.4%)、ホルモン受容体陽性(65.7%)の早期HER2陽性乳がん患者であった。大半(60.5%)が補助療法のみを受けており、術前療法を受けた患者では42.5%が病理学的完全奏効を示した。
主要評価項目は無事象生存期間であり、Kaplan-Meier解析を用いて評価された。全体として52.4%の患者がHER2DXスコアに基づき低リスク、47.6%が高リスクと判定された。多変量解析の結果、HER2DXスコアが10ポイント上がるごとに無事象生存期間のハザード比が1.23と有意に増加した。この関係性は、腫瘍・リンパ節ステージ、ホルモン受容体状態、術前療法の奏効状況で層別化しても変わらなかった。
低リスク群の6年時点での無事象生存率は93%であったのに対し、高リスク群では82.9%にとどまった。
研究者は、HER2DXがクラシックな予後因子を超えて早期HER2陽性乳がんの長期予後を予測できる可能性があると述べている。この検査を使えば、より低強度の治療が適切な患者を特定できるかもしれない。ただし、より新しい薬剤での治療強度の調整や、治療経過中の動的な治療選択における有用性など、さらなる検証が必要とされている。
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by Liam Davenpo... às www.medscape.com 05-20-2024
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