本稿では、再帰時間と最長一致長の双対性に基づき、最長反復長に対する双対量として「反復時間」を導入し、その漸近的な挙動を、無条件および条件付き最小エントロピーを用いて解析する。特に、短期記憶条件下における反復時間の挙動を明らかにし、その上限が最小エントロピーと密接に関係することを示す。