Centrala begrepp
変動する水分飽和状態がコンクリートのカルボネーション進行とそれに伴う鉄筋腐食に及ぼす影響を予測するモデルを提示する。
Sammanfattning
本研究では、コンクリート中の水分移動、カルボネーション、腐食の相互作用を表現する新しい連成モデルを提案している。このモデルは以下の特徴を有する:
亀裂によるコンクリート中の水分移動の促進を捉えることができる。
水分飽和度とカルボネーション反応速度、二酸化炭素拡散係数の関係を表現している。
水分飽和度と腐食電流密度の関係を組み込んでいる。
このモデルを用いて、以下の知見が得られた:
乾湿繰り返しによりカルボネーション進行が大幅に促進される。短時間の湿潤期間でも長期的な水分飽和状態に大きな影響を及ぼす。
水分飽和度の変動に伴い腐食電流密度が大きく変化する。最大値の56%まで低下する。
亀裂の存在により腐食開始時期が30%短縮される。
このように、本モデルは水分移動、カルボネーション、腐食の相互作用を統合的に捉えることができ、コンクリート構造物の耐久性評価に有用である。
Statistik
コンクリートの初期ポロシティは16%である。
水分飽和度が40%から80%の間で変動する場合、腐食電流密度は最大値の56%まで低下する。
亀裂の存在により、腐食開始時期が30%短縮される。