本論文では、モバイルアドホックネットワーク(MANET)におけるルーティングプロトコルの安全な動作が主要な課題の1つであることを指摘している。従来の反応型MANETプロトコルに対するセキュリティ強化策が提案されてきたが、本論文では、プロアクティブなトポロジ発見を安全に行うSLSP(Secure Link State Protocol)を提案している。
SLSPは、単独で使用できるプロトコルであり、反応型プロトコルと組み合わせたハイブリッドルーティングフレームワークにも自然に組み込めるものである。SLSPは、個々の攻撃者に対して堅牢であり、ローカルからネットワーク全体にわたるトポロジ発見の範囲を調整でき、頻繁に変化するトポロジとメンバーシップを持つネットワークでも動作可能である。
SLSPの主な特徴は以下の通りである:
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