共有資源をめぐる競争環境において、協力は常に最良の戦略とは限らず、資源の特性やコミュニケーションコストに応じて、単独行動、一部プレイヤーによる提携、全体提携など、様々な状況下で安定した提携形態が変化する。
安定したグランドコアリション(全員参加の提携)形成には、単にコア(全員にとって満足できる利得分配)が存在するだけでは不十分であり、初期状態からコア要素への支配関係、特に複数の不満提携への同時利得改善が不可欠である。