本論文では、行列関数の近似計算を行うための新しい確率的アルゴリズムを提案する。従来のモンテカルロ法は1つの行列要素ずつ処理するのに対し、本手法は行列の全行列要素を一度に処理することで、大幅な収束速度の向上を実現する。この手法を用いて、大規模ネットワークのサブグラフ中心性と総コミュニケーション能力を効率的に計算できることを示す。