核心概念
Twitterユーザーの受動的な注意喚起は、ユーザーの認知能力の限界ではなく、専門家のツイートの可視性の低さが原因である可能性がある。
摘要
本研究は、Twitterにおける受動的な注意喚起(in-wall ambient awareness: IWAA)の限界を探索するためのデータ駆動型の分析手法を提案している。
分析は以下の2つのステップで行われた:
- 反応に基づく分析:
- ユーザーの反応(リツイート、いいね、返信)を分析し、専門家のコンテンツに反応する少数のユーザーを特定した。
- 90%以上のユーザーは専門家のコンテンツに反応していないことが分かった。
- 受動的な露出に基づく分析:
- ユーザーの受動的な露出(ウォールでの専門家のコンテンツの表示時間)を定量化した。
- 60%以上のユーザーにとって、専門家のコンテンツの露出は低く、IWAAの可能性は低いと考えられる。
これらの結果は、ユーザーの認知能力の限界ではなく、専門家のツイートの可視性の低さが、ユーザーが自身のネットワーク全体の専門家を認識できないことの主な原因であることを示唆している。
統計資料
専門家のツイート率は、一般ユーザーよりも高い。
専門家のフォロワー数は、一般ユーザーよりも多い。
一般ユーザーの90%以上は、専門家のコンテンツに反応していない。
引述
"Ambient awareness refers to the ability of social media users to obtain knowledge about who knows what (i.e., users' expertise) in their network, by simply being exposed to other users' content (e.g, tweets on Twitter)."
"Unfortunately, such strong evidence can be only measured for active users, which represent the minority in the network."