核心概念
単一のRGB-Dカメラを使用し、非線形モデル予測制御戦略を採用することで、様々な作物の条間を効果的に航行できる位置情報非依存型の自律航行システムを提案する。
摘要
本研究では、位置情報に依存しない自律航行システムを提案している。従来の位置推定手法であるGPSが機能しない密生した環境でも、単一のRGB-Dカメラを使用し、非線形モデル予測制御戦略を採用することで、作物の条間を効果的に航行できる。
まず、点群データを処理して障害物と作物の条の境界線を検出する。次に、カスタマイズされた非線形モデル予測制御器を用いて、条の中央を追従しつつ障害物を回避する。さらに、対象物への接近などの追加タスクにも対応できる柔軟性を持つ。
シミュレーションと実際の畑での実験により、提案手法の有効性と頑健性が実証された。条の中央を高精度で追従でき、作物の密集度や環境条件の変化にも適応できることが示された。また、コストパフォーマンスの高さも特徴である。
統計資料
直線畑での平均線速度は0.395 m/sで、最大速度の約98%を達成した。
曲線畑での平均線速度は0.394 m/sで、最大速度の約99%を達成した。
直線畑での軌跡の平均二乗誤差は0.001 m2、曲線畑では0.007 m2と高精度な追従が可能であった。
引述
"単一のRGB-Dカメラを使用し、非線形モデル予測制御戦略を採用することで、様々な作物の条間を効果的に航行できる位置情報非依存型の自律航行システムを提案する。"
"シミュレーションと実際の畑での実験により、提案手法の有効性と頑健性が実証された。"