本論文では、偏差方程式の可積分性を偏微分方程式の可積分性に基づいて分析する新しい手法である「同一性流れ法」を提案し、離散q-KdV方程式がq-KdV階層の離散対称性であることを示した。さらに、この同一性流れとその擬三値性変換を用いて、離散q-KdV方程式の連続対称性と双ハミルトン構造を直接導出する方法を示した。