核心概念
本論文では、偏差方程式の可積分性を偏微分方程式の可積分性に基づいて分析する新しい手法である「同一性流れ法」を提案し、離散q-KdV方程式がq-KdV階層の離散対称性であることを示した。さらに、この同一性流れとその擬三値性変換を用いて、離散q-KdV方程式の連続対称性と双ハミルトン構造を直接導出する方法を示した。
摘要
本論文では、偏差方程式(P∆E)の可積分性を偏微分方程式(PDE)の可積分性に基づいて分析する新しい手法である「同一性流れ法」を提案している。
まず、P∆Eの解が PDE の解に対応するという概念である「同一性流れ」を定義した。この同一性流れは通常無限級数の形をとるため、形式的な冪級数として扱う必要がある。
次に、具体例として離散q-KdV方程式を取り上げ、その同一性流れを求めた。この同一性流れは、離散q-KdV方程式が q-KdV階層の離散対称性であることを示すのに用いられる。さらに、この同一性流れとその擬三値性変換を用いて、離散q-KdV方程式の連続対称性と双ハミルトン構造を直接導出する方法を示した。これは、a prioriの知識なしに行えるため、非常に強力な分析手法であると言える。
最後に、q-変形Boussinesq階層とその離散対称性、および今後の研究課題について議論している。
统计
離散q-KdV方程式: ˆu++ ˆu - u++ ˆu+ˆu - u+u = u ˆu - u+ ˆu+ˆu - u+u+
q-KdV階層の Lax 作用素: L(u) = Λ^2 + u(z)Λ + μ
q-KdV階層の第1ハミルトン演算子: P1 = Λ - Λ^(-1)
q-KdV階層の第2ハミルトン演算子: P2 = u(1 - Λ)/(1 + Λ) + μ(Λ - Λ^(-1))
引用
"本論文では、偏差方程式の可積分性を偏微分方程式の可積分性に基づいて分析する新しい手法である「同一性流れ法」を提案する。"
"この同一性流れとその擬三値性変換を用いて、離散q-KdV方程式の連続対称性と双ハミルトン構造を直接導出する方法を示した。"
"これは、a prioriの知識なしに行えるため、非常に強力な分析手法であると言える。"