本論文では、一次元均一断片(UF1)の一般化として、量化子の交互出現を許す交互一次元均一断片(AUF1)を提案している。
まず、AUF1の定義を与え、その部分断片であるAUF-1とAUF31について分析を行った。
AUF-1は、量化子ブロックが全て普遍量化子からなるか、存在量化子で終わるという制限を課したものである。AUF31は、AUF1の三変数断片である。
両者について、有限モデル性と決定可能性を示した。具体的には、指数的なサイズの有限モデルが存在することを証明し、NExpTimeの決定可能性を示した。
さらに、三変数論理の部分断片FO3-を定義した。FO3-は、AUF31を含み、三変数論理の「危険な」量化子パターンの使用を制限したものである。FO3-についても、指数的なサイズの有限モデルが存在し、NExpTimeで決定可能であることを示した。
FO3-は、二変数断片FO2を含み、三変数論理よりも表現力が高い。したがって、FO3-は、二変数以上の関係を扱う際の興味深い仕様言語となり得ると考えられる。
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