Core Concepts
大規模なキャップストーン・コースにおいて、学生の参加と動機付けを高めるための様々な取り組みを行い、その成果と教訓を共有する。
Abstract
本論文では、6回にわたる大規模なキャップストーン・コースの設計と実施について報告している。当初36名の学生から始まったこのコースは、最近では220名の学生が参加するまでに成長した。
コース設計の変遷:
- 1セメスター制から2セメスター制に変更
- チームサイズを7-8名から5-6名に縮小
- 学生主導のプロジェクトから、外部クライアントとの実践的なプロジェクトに移行
- アジャイル開発手法の採用
- 継続的な進捗管理と評価(週次ミーティング、定期的な振り返り)
- 最終成果物の発表会の実施
学生の参加と動機付けの向上:
- 期待-価値理論に基づいた取り組み
- 事前アンケートで学生の不安や期待を把握
- 就職に役立つスキル習得の重要性を強調
- 学生の興味関心に合ったプロジェクトの提供
- 外部クライアントとの実践的な取り組みによる有用性の向上
- 表彰制度の導入
- 優秀チームへの表彰
- 成果物のオンラインポートフォリオでの公開
教訓と提言:
- 事前アンケートを活用し、学生の期待と不安に対応する
- 実践的で魅力的なプロジェクトを提供する
- 表彰制度を設け、学生の成果を広く発信する
- 教員間のコミュニティを形成し、相互支援を行う
Stats
「この授業に入る前は、このような大規模なコーディングプロジェクトを行ったことがなかったため、不安でしたが、この経験を通して大きな実践的な経験を得ることができました。」
「キャップストーンプロジェクトを行ったことで、チームワークの大切さをより深く理解することができました。これまでの経験と比べ、このプロジェクトでは、セメスター全体を通して、チームメンバーと密に協力して取り組むことができました。」
「キャップストーンコースは私の学位課程の中で最も楽しく、価値のある経験でした。チームメンバーと協力して取り組めたことや、実際に役立つプロジェクトに取り組めたことが良かったです。」
Quotes
「キャップストーンに入る前は、果たして単位を取れるかどうか、楽しめるかどうか、良いチームに所属できるかどうかなど、非常に悲観的な考えを持っていました。しかし、キャップストーンを修了した今、この授業が私の最高の経験となったことを振り返ると、当時の自分を励ましてあげたいと思います。」
「この授業はとても楽しかったです。この経験を通して、自分の時間外でもプロジェクトに取り組もうと思うようになりました。クライアントとソフトウェア開発の現場を体験できたことは、非常に有意義でした。」
「私たちのチームがこのプロジェクトを選んだのは、それが実際に社会に役立つものだからです。成功すれば、単なるリポジトリに眠るだけではなく、実際に活用されるはずです。」