Core Concepts
有機廃棄物を基質および媒体として選抜されたN2O呼吸細菌を土壌に施用することで、農地からのN2O排出量を大幅に削減できる。
Abstract
本研究では、N2O呼吸細菌Cloacibacterium sp. CB-01を有機廃棄物から選抜し、その土壌における生存性と N2O 排出削減効果を検証した。
バイオガス生産の廃棄物を培地として好気的に培養したCB-01菌を土壌に施用したところ、土壌タイプによって50-95%のN2O排出量削減効果が確認された。
CB-01菌の強靭な土壌生存性が、長期にわたる高い排出削減効果の要因と考えられる。
欧州レベルでの推定では、CB-01菌の利用により国全体の人為的N2O排出量を5-20%削減できる可能性がある。
他の削減オプションが不足する中、本技術は費用対効果の高い排出削減手段となり得る。
Stats
バイオガス生産廃棄物中のCB-01菌密度は約6×10^9 cells/mL であった。
CB-01菌の施用により、土壌タイプによって50-95%のN2O排出量削減効果が確認された。
Quotes
"有機廃棄物を基質および媒体として選抜されたN2O呼吸細菌を土壌に施用することで、農地からのN2O排出量を大幅に削減できる。"
"欧州レベルでの推定では、CB-01菌の利用により国全体の人為的N2O排出量を5-20%削減できる可能性がある。"