Core Concepts
行動を制御する神経回路を明らかにするために、成虫メスのショウジョウバエ腹側神経索の神経細胞とシナプスを同定し、脚および翅の運動ニューロンのアトラスを作成した。
Abstract
本研究では、成虫メスのショウジョウバエ腹側神経索(VNC)の電子顕微鏡データセットを用いて、自動化ツールによる神経細胞とシナプスの同定を行った。その結果、VNCには約4500万個のシナプスと14,600個の神経細胞体が存在することが明らかになった。さらに、遺伝子ドライバーラインと X線ホログラフィックナノトモグラフィーを用いて、脚および翅の運動ニューロンのアトラスを作成した。この運動ニューロンアトラスを用いて、離陸時の脚と翅の運動を協調させる神経回路を同定した。本研究では、VNCの神経回路の再構築、運動ニューロンアトラス、プログラミックおよび対話型アクセスツールを提供し、神経系が行動を制御する仕組みを解明するための基盤を提供している。
Stats
VNCには約4500万個のシナプスと14,600個の神経細胞体が存在する。