Core Concepts
CMOS産業の手法を用いて、スピンキュービットデバイスの大規模製造と高速テストを実現し、高収率と低プロセス変動を達成した。
Abstract
本論文では、CMOS互換のスピンキュービットデバイスの大規模製造と高速テストに関する取り組みについて報告している。
量子コンピューターの実現には、大量の物理キュービットが必要となる。固体電子デバイスに基づくキュービット技術では、CMOSプロセスと同程度の大規模集積化が求められる。
同時に、効率的なデバイス選別と収率/電圧変動の改善のために、低温下でのデバイステストも重要となる。
本研究では、300ミリ径ウェハープローバーを用いて、1.6Kの低温下で数百のスピンキュービットデバイスの性能を自動測定した。
この手法により、CMOS互換の製造プロセスの最適化が可能となり、高収率と低プロセス変動を実現した。
単一電子の動作電圧のランダム変動を解析した結果、最適化されたプロセスでは300ミリ径スケールでも低レベルの不均一性が実現できることが示された。
以上の成果は、CMOS産業の手法をスピンキュービットデバイスに適用することで得られたものである。
Stats
単一電子の動作電圧のランダム変動は低レベルに抑えられている。
Quotes
"量子コンピューターの実現には、大量の物理キュービットが必要となる。"
"効率的なデバイス選別と収率/電圧変動の改善のために、低温下でのデバイステストも重要となる。"