Core Concepts
本研究では、位相減少理論に基づいて構築した中枢パターン発生器ネットワークを用いて、六脚ロボットの歩容遷移を簡単に制御する手法を提案する。
Abstract
本研究では、六つの弱結合リミットサイクル振動子からなる中枢パターン発生器(CPG)ネットワークを提案している。位相減少理論を用いることで、CPGネットワークの動力学を6つの位相方程式に簡略化できる。さらに、典型的な六脚ロボットの歩容(波状歩容、四脚歩容、三脚歩容)の対称性を利用して、6つの位相方程式をさらに2つの独立した位相差方程式に簡略化することができる。適切な結合関数を選択することで、リミットサイクル振動子の詳細な特性に依存せずに、望ましい同期ダイナミクスを実現できる。提案手法の有効性は、FitzHugh-Nagumo振動子をCPG単位として用いた数値シミュレーションによって示されている。
Stats
波状歩容、四脚歩容、三脚歩容の各歩容パターンにおける各脚の位相差は以下の通りである:
波状歩容: (0, 1/3π, 2/3π, π, 4/3π, 5/3π)
四脚歩容: (0, 2/3π, 4/3π, 2/3π, 4/3π, 0)
三脚歩容: (0, π, 0, π, 0, π)