Core Concepts
本研究では、平面上の多数エージェントの経路計画問題において、位相的に異なる解を効率的に生成する手法を提案した。
Abstract
本研究では、平面上の多数エージェントの経路計画問題において、位相的に異なる解を効率的に生成する手法を提案した。
まず、ラベル付きの多数エージェントの経路計画問題を、ラベルを無視した問題に帰着させることで、位相クラスを効率的に計算できるようにした。具体的には、各エージェントの開始位置と目標位置の相対的な位置関係に応じて、純ブレイド群の余剰類で位相クラスを表現する。
次に、ブレイド群の表現としてDynnikov座標を用いることで、位相クラスの管理を効率的に行えるようにした。これにより、位相的に異なる解を生成するための探索を高速に行うことができる。
提案手法をグリッド上の問題に適用し、その完全性を示した。また、実験により、提案手法の計算時間が、エージェントの数に対して2次程度で増加することを示した。さらに、生成した位相的に異なる解を最適化することで、低コストの軌道を得られることを示した。
以上より、本研究は、平面上の多数エージェントの経路計画問題において、位相的特徴を考慮した効率的な解法を提供するものである。
Stats
エージェントの数が増えるにつれ、提案手法の計算時間は2次程度で増加する。
生成した位相的に異なる解を最適化することで、低コストの軌道を得られる。
Quotes
位相的に異なる解を生成することで、低コストの軌道を得られる。