Core Concepts
LiDARデータから法線を高速かつロバストに推定する手法を提案する。
Abstract
本論文では、LiDARデータから法線を高速かつロバストに推定する手法を提案している。
LiDARデータは通常疎であるため、単純な手法では高曲率領域での法線推定が不安定になる問題がある。提案手法では、LiDARデータの構造化された特性を利用し、同一の平面上にある点群をクラスタリングすることで、高曲率領域での法線推定の精度を向上させている。
具体的には以下の手順で法線を推定する:
LiDARデータ内の点群を、点間の角度差に基づいてクラスタリングする。
クラスタ内の点のみを用いて法線を推定する。これにより、異なる平面上の点が誤って法線推定に影響を与えるのを防ぐ。
クラスタリングの結果、法線推定が不安定な点は除外する。
提案手法の評価実験では、従来手法と比べて高曲率領域での法線推定精度が向上し、SLAM等のアプリケーションでも良好な結果が得られることを示している。また、提案手法は従来手法と比べて計算量が線形オーダーの増加に留まり、実用的な処理速度を実現できることも確認している。
Stats
LiDARデータから法線を推定する際、隣接する点間の角度差が大きい場合は別の平面上の点と判断し、その点の法線は推定しない。