Core Concepts
ホップ制限付きの盲目的ルーティングを利用して、ホップ制限付きネットワーク設計と買い物量に応じたネットワーク設計の新しい近似アルゴリズムを提案する。
Abstract
本論文では、ネットワーク設計の2つの問題に取り組む。
ホップ制限付きネットワーク設計:
入力グラフGには各辺にコストc(e)と長さℓ(e)が与えられる。
目標は、各端末ペアsi-tiを長さ最大hのパスで接続する低コストのサブグラフを見つけること。
既存の手法では、部分木への射影を用いた手法が提案されていたが、それらは整数解に基づいていた。
本論文では、線形計画緩和に基づく新しい近似アルゴリズムを提案する。コスト近似比はO(log^2 n log r)、ホップ近似比はO(log^3 n)である。
買い物量に応じたネットワーク設計:
入力グラフGには各辺にコストc(e)と長さℓ(e)が与えられる。
端末ペアsi-tiの需要量δ(i)があり、各辺eの容量を確保するコストが部分加法的関数feで与えられる。
目標は、需要を最小コストで満たすルーティングを見つけること。
既存の手法では、ジャンクション木アプローチに基づく近似アルゴリズムが提案されていた。
本論文では、線形計画緩和に基づく新しい近似アルゴリズムを提案する。近似比はO(log D log^3 n log r)である。
本論文の主な貢献は以下の通り:
ホップ制限付きネットワーク設計の線形計画緩和に基づく近似アルゴリズムを提案した。
買い物量に応じたネットワーク設計の長年の未解決問題に対して、線形計画緩和に基づく新しい近似アルゴリズムを提案した。
障害許容性を持つホップ制限付きネットワーク設計の新しい近似アルゴリズムを提案した。
Stats
最適整数解のコストをOPTIとする。
最適線形計画緩和解のコストをOPTLPとする。
端末ペアの数をrとする。
最大需要量をDとする。