Core Concepts
順位付き検索の予測の不確実性を定量的に測定し、管理する新しい手法を提案する。
Abstract
本論文では、順位付き検索問題における予測の不確実性を定量的に測定し、管理する新しい手法を提案している。
順位付き検索は一般的に2段階のプロセスで行われ、まず候補文書を検索し、次にその候補文書を順位付けする。
本手法では、各段階の不確実性を「適合リスク」と「順位リスク」として定義し、コンフォーマル予測の枠組みを用いて、これらのリスクを所定の範囲内に抑えるアルゴリズムを開発した。
3つの大規模公開データセットを用いた実験により、提案手法の有効性が示された。
具体的には、検索段階では、検索結果の網羅性を表す適合リスクを所定の水準に抑えることができ、順位付け段階では、順位付けの質を表すnDCGリスクを所定の水準に抑えることができた。
また、両段階のリスクを同時に抑えつつ、予測セットサイズを最小化する最適な解を見出すことができた。
Stats
検索段階のリスクは、検索結果の文書集合と正解文書集合の差を表す。
順位付け段階のリスクは、nDCGを用いて順位付けの質を表す。
提案手法は、両段階のリスクを所定の水準に抑えつつ、予測セットサイズを最小化することができる。
Quotes
"順位付き検索技術は、日常生活に大きな影響を及ぼしているにもかかわらず、その予測の不確実性を定量的に評価し、管理することが重要な課題となっている。"
"本研究では、コンフォーマル予測の枠組みを用いて、順位付き検索問題における不確実性を定量的に測定し、管理する手法を提案する。"