Core Concepts
ジョイントソース・チャネルコーディングシステムにおいて、デバイス間の最大エンドツーエンド遅延を最小化する最適な圧縮比、チャネルトランケーション閾値、およびリソース割当て戦略を導出する。
Abstract
本論文では、ジョイントソース・チャネルコーディング(JSCC)を用いた無線通信システムにおいて、デバイス間の最大エンドツーエンド遅延を最小化する問題を検討している。
まず、エンドツーエンド遅延とタスクパフォーマンスの相関関係を分析し、各デバイスのエンドツーエンド遅延モデルを確立する。次に、デバイス間の最大遅延を最小化する最適化問題を定式化する。この問題は非凸最適化問題であり、NP困難であることを示す。
その後、問題を変形し、最適圧縮比、チャネルトランケーション閾値、リソース割当て戦略の解析解を導出する。さらに、低計算量のヒューリスティックアルゴリズムを提案する。
シミュレーション結果から、提案手法が従来手法に比べて大幅にエンドツーエンド遅延を削減できることを示す。特に、ヒューリスティックアルゴリズムは最適解に近い性能を達成しつつ、計算量が大幅に低減されることが分かる。
Stats
デバイスkの局所的な計算コストはLkCl
k/f l
kである。
デバイスkの送信遅延はLkD0okMe-gk/(Tsτk)である。
デバイスkのデコーディング遅延はLkCd
k/f c
kである。