核心概念
経路グラフと有向経路グラフの認識アルゴリズムを統一的に提示する。これらの2つのグラフクラスは非常に似た特徴を持つが、従来の認識アルゴリズムは大きく異なっていた。本論文では、両方のグラフクラスを認識できる初めてのアルゴリズムを提案する。
要約
本論文では、経路グラフと有向経路グラフの認識アルゴリズムを統一的に提示する。
まず、Monma and Weiによる経路グラフと有向経路グラフの特徴付けを紹介する。これらのグラフクラスは非常に似た特徴を持つが、従来の認識アルゴリズムは大きく異なっていた。
次に、Apollonio and Balzottiによる新しい経路グラフの特徴付けを説明する。この特徴付けは Monma and Weiのものを簡略化したものである。
その上で、この新しい特徴付けに基づいた経路グラフの認識アルゴリズム RecognizePGを提案する。このアルゴリズムは、クリーク分離子によるグラフの分解と、分解されたサブグラフの適切な頂点彩色問題の解決から成る。アルゴリズムの正当性と時間計算量を示す。
最後に、有向経路グラフの認識アルゴリズム RecognizeDPGを提案する。これは RecognizePGをわずかに修正したものである。有向経路グラフの特徴付けは経路グラフのそれを拡張したものであり、同様の手法で認識アルゴリズムを構築できる。
統計
経路グラフと有向経路グラフは、間隔グラフとコーダルグラフの間のクラスである。
コーダルグラフは木の部分木の交差グラフとして特徴付けられる。
間隔グラフは実直線上の区間の交差グラフとして特徴付けられる。