本研究では、平面環境を前提とした従来の位置推定手法の限界を克服するため、地面の高低差や傾斜を考慮した新しい位置推定フレームワークを提案している。
提案手法の特徴は以下の通り:
地図表現: 地面の高さ情報を含むグリッドマップと3次元の障害物情報を表すオクトマップを利用する。これにより、ロボットの姿勢変化に適応可能な位置推定が可能となる。
観測モデル: ロボットの傾斜角度や地面の存在を考慮した観測モデルを設計している。これにより、2次元および3次元のセンサ情報を統合的に活用できる。
実装: 提案手法をROS 2のナビゲーションフレームワークNav2に統合し、オープンソースで公開している。これにより、他のロボット研究者が提案手法を容易に利用・評価できる。
実験では、シミュレーション環境や実ロボットを用いて提案手法の有効性を検証している。その結果、従来手法と比べて高い位置推定精度を達成できることを示している。特に、屋外環境や傾斜のある環境において、提案手法の優位性が確認された。
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