本研究では、英語学習者の音声から否定的な感情や長い沈黙を検出し、それに応じて共感的なフィードバックを提供する英語教育チャットボットシステムを提案している。
具体的には以下の3つの主要な取り組みを行っている:
英語学習者の音声から否定的な感情を検出するためのパイプラインを開発した。既存の感情認識モデルでは学習者の発話に適応できないため、独自のデータラベリングと検出手法を検討した。
学習者の発話内容と過去の発話履歴を分析し、ChatGPTを用いて適応型の共感的フィードバックを生成する手法を提案した。ユーザ評価を通じて、フィードバックの質を段階的に改善した。
文法訂正モデルを組み合わせ、文法的なフィードバックも提供できるようにした。ユーザの質問にも適切に応答できるよう、対話の流れを管理する仕組みを構築した。
初期のユーザ評価では、ユーザが本システムから一定の共感的サポートを受けられていると感じていることが示された。今後は大規模な実験を行い、本システムが学習者のL2 gritに与える影響を検証していく予定である。
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