本研究は、2008年から2022年までに頭頸部扁平上皮がんと診断された908人の患者を対象に行われた。治療後の経過観察では、90%の患者がMRIまたはCT検査を、39%の患者が超音波検査と穿刺吸引細胞診を、38%の患者がFDG-PET/CTを受けた。
救済頸部郭清術が行われた130人の患者のうち、実際に病理学的に残存病変が確認されたのは53人(41%)のみであった。FDG-PET/CTの残存病変に対する陽性的中率は89%と、MRI/CTと超音波検査の65%に比べて有意に高かった。FDG-PET/CTの使用により、不要な救済頸部郭清術を22%減らすことができた。
FDG-PET/CTで完全代謝反応を示した患者では、救済頸部郭清術を省略することができ、良好な予後が得られた。一方、完全代謝反応が得られない患者では、救済頸部郭清術の実施が強く推奨される。
本研究の結果から、治療効果判定におけるFDG-PET/CTの重要性が示された。FDG-PET/CTを活用することで、不要な手術を減らし、患者の QOL を向上させることができると考えられる。
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by Megan Brooks 場所 www.medscape.com 07-17-2024
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