確率プログラミング言語の実装では、モンテカルロ推論アルゴリズムを使用して推論問題を解くことが一般的である。これらのアルゴリズムでは、プログラムの実行を中断する必要がある。従来の手法では、継続渡し形式(CPS)変換を使用して任意の中断を可能にしていたが、これにはオーバーヘッドが伴う。本研究では、推論アルゴリズムの要件に基づいて実行中断が必要な部分のみを特定する新しい静的分析手法を提案し、選択的にCPS変換を行うことで、大幅なパフォーマンス向上を実現する。
本論文では、確率プログラムの出力分布の等価性と類似性を静的に否定する新しい手法を提案する。提案手法は完全に自動化されており、無限状態の確率プログラムにも適用可能で、結果の正しさに関する形式的保証を提供する。