部分位相反転を用いた多重セルフループ付きLackadaisical量子ウォーク(MSLQW-PPI)は、ハイパーキューブ上の複数隣接マーク頂点を効率的に探索できる。
本稿では、ハイパーキューブ構造における量子探索アルゴリズムの成功確率を向上させるため、各頂点に複数の自己ループを導入し、ターゲット状態の位相を部分的に反転させる新しい量子ウォークアルゴリズム(MSLQW-PPI)を提案する。
本稿では、従来研究されていなかった、複数マーク付き頂点を持つ完全多部グラフ上での量子ウォーク探索アルゴリズムの有効性を示し、古典的なアルゴリズムと比較して、2次的な高速化を達成できることを示しています。