社会的に最適な電力使用のための適応型価格設定
価格シグナルを使って一群のユーザーの電力消費を調整する際の中心的な課題は、プライバシーの懸念から、オペレーターがユーザーの情報を知らないことである。本論文では、ユーザーとシステムオペレーターの間で交互に更新される2つのタイムスケールのインセンティブメカニズムを開発する。ユーザーが与えられた価格に従って自身の消費を最適化できれば、オペレーターはユーザーのプライベート情報を知る必要がなく、価格設計を行うことができる。ユーザーは価格に従って消費を調整し、システムはその消費に基づいて価格を再設計する。この反復プロセスが、社会的厚生の解に収束することを示す。