本論文では、量子CSS符号のリフトの概念を導入する。これは、CSS符号の幾何学的表現であるタナー円錐複体の被覆空間を生成することで定義される。リフトされた符号は、入力符号の長さの整数倍の長さを持ち、行列の重みは変わらない。また、古典符号のリフトと一致し、ハイパーグラフ積符号のリフトとも一致する。